PCを自作するにあたり、思いつくままに取りまとめたものですが、PCの歴史の流れの中で現在では使われていない仕様のものもありますが、基礎知識の
 一端として参考にしていただければと思います。
パラレルよりシリアル接続の方が高速なのはなぜマザーボードの電池が切れるとどうなるCPUクーラーの設置方向はあるか
マザーボードのUSBコネクタは何mAまで対応しているHDDの耐衝撃性大容量HDDから小容量SSDへクローンする方法
3TB以上のHDDを認識させる方法 MBRからGPTへの変換方法HDDの記録データは時間が経過しても消えないか
HDDの回転速度についてHDDの新技術「垂直磁気記録」とはキャッシュ容量(バッファ容量)とは
Serial ATA(SATA、シリアルATA)とはAHCIとはUSB3.0とeSATAではどちらが早いか
SSD てなにSSD の種類(SLC、MLC、TLC)SSDの最大読み出し速度 / 最大書き込み速度
SSD 外部キャッシュの有無速度低下とガベージコレクションmSATA、M.2、PCI Express M.2
NVMeSSD eMMC(e.MMC、e-MMC)NAS
CPUクーラーに取り付けるグリスの適正量はRAID(レイド)について電源ユニットで見かける「80Plus」とは
1000Wの電源でブレーカーは落ちないかメモリのデュアルチャネル 代表的なモニター(ディスプレイ)接続端子
代表的なビデオ接続端子I/Oパネル外観 BIOS設定を変更して起動しなくなったら
CPUには寿命があるメモリのDDRとはメモリの容量はどれぐらいあればよいか


パラレルよりシリアル接続の方が高速なのはなぜ
 黎明期のPCでは、1本の信号線で伝送するシリアル接続が主流でしたが、技術の進歩により複数の信号線に並行して 信号を流すパラレル接続のインターフェイスが普及しました。その後も、パラレルインターフェイスは動作クロックを 上げつつ、転送速度を増してきました。しかし、動作周波数を上げた結果、今度はパラレル接続の弱点が顕在化してき ました。接続ケーブルに同時に信号を流しても、ケーブルの長さや電気抵抗などのわずかな違いから、信号の到達時間 にばらつきが出る「スキュー」と呼ばれる現象が無視できなくなってきたのです。

 隣り合う信号線同士が干渉してしまう「クロストーク」という現象も、信号の速度向上に伴い、影響が大きくなってきました。
Ultra ATA/66以降、クロストークを抑えるために信号線の間にグラウンド線を挟んだ80芯のフラットケーブルが採用されていまし たが、これも限界に達しました。一方、シリアル接続は信号線が1本ですので、スキューやクロストークといった問題は起こりませ ん。信号線1本で伝送するので従来の何倍もの高い周波数での動作が必要ですが、プロセッサーの高性能化により、実現できるよ うになっています。(2016年現在)

パラレル方式の理論値最大速度は、PCI や Ultra ATA/133で133MB/秒でしたが、PCI Exprss x16では最大8GB/秒、 Serial ATAでも300MB/秒を達成しています。




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マザーボードの電池が切れるとどうなる
 マザーボードの電池が切れると、何が起こるでしょうか。また寿命はどのくらいあるものでしょうか。マザーボード上には、BIOS の設定内容や時計の情報を保護するためのボタン電池があります。電池がなくなると、PC の電源を落とすたびに初期設定に戻って しまうようになります。 BIOS を変更しても、すぐに元に戻ってしまったり、時計が大幅にずれてしまうときは電池切れを疑いま しょう。マザーボードによっては、起動時に「CMOS battery falled」のようなメッセージが出ることがあります。電池のメーカー 保証は通常1年間ですが、実際は2~3年使えます。PC の動作時は電池をあまり消費しません。多くのボタン電池は黒いソケット に装着されています。ソケット脇に金属製の留め金があるので、これを開くと電池が浮き上がります。マザーボードへの通電を完全 に切った状態で交換を行ってください。多くのマザーボードはボタン電池「CR2032」を採用しており、業務用のマザーボードでは 大型の電池を搭載している例もあります。



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CPUクーラーの設置方向はあるか
 Intel 純正 CPUクーラーはどちら向きでもはまります。お勧めはPCケースを普通に設置した状態で、クーラーのロゴが読める向き です。ケーブルをCPUクーラーの外周に巻きつけるとちょうどよい長さになり、ケーブルの巻き込み防止になります。ヒートパイプ を備えたCPUクーラーでは設定方向が指定されている製品が一般的です。ヒートパイプの熱源が下、放熱部が上になるように設置す ると、熱伝導の効率がアップします。自作派の方は多分純正ではなくサードパーティ製を使うと思いますが、ケースの大きさを考慮 して購入しないと、「蓋が閉まらない !」という事態になり兼ねないので注意が必要です。



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マザーボードのUSBコネクタは何mAまで対応している
 USB 端子に接続する機器が利用できる電力は、ハイパワーデバイスが 500mA、ローパワーデバイスが 100mA と決められていま す。マザーボード上の端子は、少なくとも 500mA 以上の機器を接続することが可能です。とはいえ、これでは1つの端子を USB ハブで分岐しても、マウスやキーボードなどのローパワーデバイスを4つしか接続できないことになります。

しかし、マザーボードのUSB端子は機器を数多く接続することを考慮して、大きくマージンを取って設計されています。某メーカー が実際に計測したところ、USB端子には2Aの電流が流れるとのことでした。従来のUSB2.0では、マウスやキーボードなど電力消費 の少ないデバイスに供給することを前提に設計されていました。

現在のUSB3.0では、給電能力をUSB2.0での500mAから900mAまで引き上げたことにより、外付けHDDや光学ドライブを使用し たり、スマホや音楽プレーヤーを充電したりすることができるように設計されています。もしデバイスがフル稼働するとマザーボー ドの供給能力を越える可能性があります。その場合はマザーボードに負荷がかかり、加熱したり、故障する可能性もあります。

一般的にはバスパワーで接続する機器はUSB2.0では500mA、USB3.0では900mAまでに抑えるのが基本です。それ以上の機器を 使いたい場合は、ACアダプターで電力を供給できるタイプのUSBハブを使うと良いでしょう。



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HDDの耐衝撃性
 HDD の耐衝撃性は製品によってまちまちです。3.5インチ HDD で非動作時の場合、1~2ミリ秒なら 250~350G 程度の衝撃に耐 えられますが、動作時は60G前後です。日立グローバルストレージテクノロジーズはモバイル向けとして耐衝撃性を高めた HDD を 発表しました。1.8インチの「TravelstarC3K80」は、動作時で 600G(2ミリ秒)、非動作時には 1500G(1ミリ秒)まで耐えら れます。この数字だけ見ると、かなり乱暴に扱っても問題なさそうに感じますが、机の上に置くぎりぎりの高さからカタンと音がす る程度に落とすだけでも瞬間的に 100G 前後の衝撃になると言われています。とはいえ、地震で少し揺れたくらいでは、HDD の動 作にはほとんど影響がありません。耐久性は向上しましたが、人間が地震を感知してから操作しても間に合わないので、PC が転倒 したり上から物が落下して衝撃を受けないように気を付けましょう。



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大容量HDDから小容量SSDへクローンする方法
 デュプリケータ(いわゆるお立ち台)では、コピー元の HDD の容量とコピー先(クローン先)の HDD の容量が同じか、もしく は大きくなければ作動しない。そこで活躍するのがフリーソフトの「EASEUS Todo Backup Free」である。実際につかったソフト のバージョンは 8.6 でした。(OS はWindows10Pro)クローン先となる HDD(SSD) は USB接続で大丈夫です。
細部はリンク EASEUS Todo Backup Free 大容量HDDから小容量SSDへクローン で確認 !



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3TB以上のHDDを認識させる方法
 ハードディスクの容量増加と共に価格も下落し、3TB の大容量 HDD も気軽に購入できるようになりました。ところが、パソコン にただ取り付けただけでは、正しく認識しない事があります。具体的には 2.2TB の壁と呼ばれるもので、文字通り 2TB 程度までの 容量しか認識しない状態の事です。2TB 以下の HDD に関しては、この壁に当たらないので、問題ありません。もし、2TB 以上の大 容量 HDD を購入し、正しく容量が認識しないときは、2.2TB の壁を克服する必要があります。そもそも、この不具合が起きる原因 は、パーティションテーブル又はコマンド情報のどちらかに問題があるため発生する現象です。
結果として、パーティションテーブルを MBR から GPT へ変換することで認識するようになります。 (方法は次で解説します)
(1) パーティションテーブル MBR(Master Boot Record)の問題
  MBR は HDD のパーティションを管理し、HDD に設定されたパーティションの個数と容量と言った基本的な情報が書き込まれ
  ています。このMBRが管理できる容量には有限で、その容量以上のパーティションは認識できないのです。その容量がちょうど
  2.2TB にあたり、HDD の容量も 2.2TB までとなります。
(2) コマンド情報(10バイトCDB)の問題
  CDB とは、デジタルデータを取り扱うためのコマンドで、10バイト CDB が管理できる容量が MBR と同様に 2.2TB となって
  いるためです。これらの問題は 32bit のソフト設計に問題がある為で、古いハードや、ソフトがその仕様を前提に作られている
  からです。32bit の OS では 2.2TB の問題が解決しないと思われがちですが、データドライブとして使用するなら認識します。
  (一定の条件の下)



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MBRからGPTへの変換方法
 MBR から GPT への変換方法は色々ありますが、私が実施した最も簡単な方法を以下に紹介します。
AOMEI Partition Assistant Standard 海外(中国製)日本語対応 を使って処理をする。
(1) 「GPTディスクへ変換」を行うとデータが全て消去されるので必ずバックアップを取っておく。
(2) 必要であればディスクにパーティションを作成し、ドライブ名を付ける。(下図では「E」ドライブ)
(3) 変換させたいHDDの「ディスク表示」の部分(この例ではディスク2「基本MBR」)を右クリックし、コンテキストメニューか
  ら「GPTディスクへ変換」をクリックする。
(3) 最後に「適用」ボタンをクリックして最終処理を実行する。
 ただしGPTディスクの使用は制限があり、Windows 7やService Pack 1を適用したWindows Vistaなら、
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)上であれば起動ドライブとしても使用できますが、それ以外はデータドライブ用と してしか使用できません。Windows 8のGPT対応については公表されていませんが、公式ブログ記事を読む限りでは、Windows 7
とほぼ同等でしょう。



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HDDの記録データは時間が経過しても消えないか
 2006年現在、出回っている HDD のほとんどが「長手方向記録方式」(面内記録方式とも呼ぶ)でした。この方式では 120G
ビット/平方インチ前後の記録密度が限界で、これを超えると10年程度で磁性粒子がお互いの磁力や熱、衝撃などによって自己減磁 を起こし、記録してあるデータを読めなくなる可能性が高くなります。
HDD は 100G ビット/平方インチ前後で記録しているので、時間の経過で磁気が消えてしまう心配はほとんどありません。ただし、 何GB という膨大な情報を記録するわけですから、減磁による読み出しエラーが起きる可能性は残ります。ある HDDメーカーでは 「少なくとも5年間の放置では減磁による読み出しエラーが起こらないように、記録媒体の磁力に保持力を持たせている」としてい ます。
減磁によるトラブルを回避するには、数年に1度程度、データを動かしてやることが一番効果的です。同じドライブ内で別のフォル ダにコピーしたり、別の HDD に移してやれば、新規にデータを記録し直せます。また、単にデータを読みだすだけでも記録保持の 効果があります。HDDは問題が起きそうなセクターを自動的に代替する機能を備えていますので、読み取りにくいと判断されたセ クターは封印され、情報は代替セクターに待避されます。

 セクターが読めなくなったり、読みにくい場合などは、HDDが備えるセクターの代替機能が働きます。通常領域の外に用意されて いる代替セクター領域に該当セクターのデータを待避します。減磁の問題よりも心配なのは機械部品の耐久性です。軸受けのオイル は長く使っていると劣化します。また、旧来のコンタクト・スタート・ストップ(CSS)方式のHDDは何年も通電しないとヘッドと ディスクがくっついてしまうこともあります。重要なデータの保管にはRAID1やRAID5を使ったり、定期的にバックアップする習慣 を身に付けましょう。 ※ 2007年以降は垂直磁気記録方式が一般的になっています。



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HDDの回転速度について
 回転数が速いほどデータの読み込みも速いのですが、速く回るほど熱を持ち、エラーも起きやすく、振動にも弱くなります。熱は パソコンの大敵ですし、安定性を考えると遅いほうが良かったりもします。また、回転が速いと音もうるさかったりします。でも、 これは製品によって異なり、高回転でも安定したものや静かなものもあります。また、現在は高回転のものには「ヒートシンク」と 呼ばれる熱を逃がすパーツがついていて、熱対策を施しているものが多いので、一概に「高速だと高温だ」とは言えません。基本的 には速い方が良いと考えておきましょう。
ただ、以前は安定性重視の低速型(5400rpm)や 10000rpm の高速型などもあったのですが、最近のデスクトップパソコン用の HDD はバランスの取れた 7200rpm でほとんど統一されています。ノートパソコンなどに使用される HDD には、振動などに強い 5400rpm が使われることも多いです。また、家電製品やゲーム機などは壊れにくさを重視する必要があるため、5400rpm の低速 型が一般的です。



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HDDの新技術「垂直磁気記録」とは
 「垂直磁気記録」は、ディスクにデータを記録する際、ディスク面に対して垂直に磁性体を配置する方式です。 棒磁石がS極と N極を上下にして面上に並んでいると考えてください。従来は「面内記録方式」を採用しており、同一面上に磁性体を並べていまし た。面内記録は「S-N」「N-S」「S-N」・・・と並びます。記録密度を上げていくと、同極が隣り合う磁性体同士が反発を起こし、 自己減磁という現象が起こります。こうなると、データを確実に読み書きできません。日立グローバルストレージテクノロジーズに よると、面内記録方式は150ギガビット/平方インチを超える記録密度が限界だそうです。「垂直磁気記録」は縦方向に磁性体を並べ るため、同じディスクサイズでもより大容量のデータが記録できます。東芝の2.5インチHDD「MK2035GSS」の記録密度は、 178.8 ギガビット/平方インチとなっています。将来的には1T(テラビット)/平方インチの超高密度ディスクも実現可能とのこと です。2006年9月、日立GSTは345ギガビット/平方インチの超高密度記録に成功したと発表しました。

 HDD の磁気記録密度の向上ペースは過去、非常に高いものがあった。2010年以降になって急速に鈍化してきた。具体的には、 1平方インチ当たり 700Gbit~ 800Gbit で記録密度が頭打ちになった。2015年現在、HGST が、HDD の高密度化技術「SMR」 を導入した 10TB(テラバイト)の大容量 HDD「Ultrastar Archive Ha10」を出荷し始めたと発表したのは、2015年6月9日のことで ある。3.5 インチ HDD で世界最大の記憶容量を実現するために、HGST では初めて SMR 技術を製品に採用した。

SMR技術とは
 HDDは、外周から内周に向かって同心円状に確保されている「トラック」というものがあり、そのトラック内にある「セクタ」 という部分にデータを記録しています。そして、トラックとトラックの間には、お互いの記録データが干渉しないように「ガードバ ンド」というものが確保されています。これが通常の仕様です。 それに対して SMR では、データの記録方式が大きく異なっていま す。
一般的な HDD では、隣接するトラックが重なることはありません。SMR は「Shingled Magnetic Recording」の略で、SMR では トラックが重なるように記録することで、記録密度を高める技術です。Shingle は、屋根瓦を想像してもらえると最適です。屋根瓦 は隣の瓦と重ねて敷き詰めますが、SMR の記録方法はそれと同じイメージです。

SMR の弱点
 ポイントになるのは書き込み、特にランダムな書き込みです。まず、シーケンシャルでデータを書き込んでいく場合は特に問題は 発生しません。しかし、ランダム書き込みでは一部のデータだけ書き直そうとした場合でも、SMRではそれ以降のデータ全てを書き 直さなければなりません、データを重ね書きしてしまうので、あらかじめ消えてしまうデータを読み出した上で、書き直す必要もあ ります。もちろん、それをそのまま実装したのでは「普通の HDD」としてはとても使えないような性能になってしまいますので、そ れをいかに制御するかがポイントになります。 そこで、そうした「HDD の都合」を HDD 側でうまく処理し、普通の HDD のよ うに使える「ドライブマネージド」と呼ばれる制御方式が採用されています。
 実は HDD 上に「メディアキャッシュ」と呼ばれるキャッシュ領域を確保しており、書き込んだデータはいったんそこに蓄積。一 段落したら SMR 部分にまとめて書き込む、という仕組みになっています。これによって、「1バイトの書き換えでSMRのブロック全 てを書き換える」ということはなく、ベンチマークテストなどでも通常の HDD と遜色のない性能が示せるようになりました。ただ 、用途によっては、どうしても速度低下が現れてしまうこともあります。例えば、メディアキャッシュは数GB単位で用意しています が、それがあふれるような書き込みが発生すると、速度の低下が顕著になる場合があります。

普通のTV録画用として使う分には問題ありませんが、多数のストリームを常時同時に録画する、という用途には向いていないかも しれません。また、Windowsの起動ディスクとして利用するのも向いていないと思います。一方で、バックアップメディアとしては 最適でしょう。実際には使ってみないとわからない部分はありますが、基本的には、書き換えが頻繁に発生しない用途で使うのがベ ストです。



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キャッシュ容量(バッファ容量)とは
 「キャッシュ」とは、HDD に内蔵されているメモリ(一時的にデータを保持する場所)のことです。HDD のものは「バッファ」
とも呼ばれています。CPU が処理したデータを HDD に書き込み、さらに CPU がデータを HDD から読み込もうとしても、HDD は 読み書きを同時には出来ません。しかし CPU より HDD の方が処理が遅いので、そのままだと CPU がデータを取り出そうとしても HDD が仕事中で、その処理が終わるまで CPU が待つような事が起こってしまい、パソコンの速度の低下に繋がります。

 これを防ぐため、読み書きが終わっていないデータはキャッシュ(バッファ)に一時的に記憶しておき、CPU からの要求がない時 にその読み書きの処理を行って、出来るだけ CPU を待たせないようにする仕組みが作られています。ですからこのバッファ容量がた くさんあるほど、HDD や CPU が忙しく動く時でも動作が安定化・高速化します。8MB、16MB、32MB、64MB、128MB などがあ り、もちろん性能としてはたくさん容量がある方が良い。



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Serial ATA(SATA、シリアルATA)とは
 「ATA」というのはパソコン本体とハードディスクがデータをやり取りする規格です。ATA33、ATA66、ATA100、ATA133 な どがありましたが、これらは古いタイプです。2003 年以降は、「SATA」と呼ばれるデータ転送の規格、及び取付部が使われていま す。「Serial ATA」(シリアル ATA )の略で、データの送信と受信を同時に行え、従来より約3倍の転送速度を持っていました。 取付部の形状も小さくなり、扱いやすくなっています。さらに 2005 年、SATA の上位版「SATA2」が登場しました。

 こちらはデータ転送速度が初代 SATA のさらに2倍(3Gbps)で、データの読み込み効率のアップや、保護機能の追加など、様々 な新機能も盛り込まれています。ただ、技術の進歩と SSD という新型記録パーツの登場により、十分な速度を持っていたはずの SATA2 でも、送受信の速度が足りなくなってきます。そのため 2010 年からは、さらに上位の「SATA3」も登場する事になりまし た。こちらは SATA2 のさらに2倍(6Gbps)の速度でデータのやりとりが可能で、様々な新技術にも対応しています。性能として は、新しい高速なものに対応しているほど良いと言えます。

 なお、SATA には下位互換性があり、例えば SATA3 の取付部に SATA2 や SATA(1)の HDD を繋げることも可能です。SATA 端子は CD / DVD / ブルーレイドライブの接続にも使用されます。SATAの各バージョンの呼び名を一覧表にすると以下のようにな ります。表の横のラインは全て同じもので、呼び名が違うだけです。




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AHCIとは
 AHCIとはSATA の機能です。昔、HDD は「IDE」と呼ばれる接続部に繋げていました。SATA のところで説明した「ATA」とは その IDE の頃から使われていたデータ転送規格です。しかし古い規格のままだと新しい技術を使えないため、SATA が登場した際に 新しいデータの転送規格も用意されました。それが「AHCI」です。AHCI にすると、SATA2 から導入された「NCQ」と呼ばれる技 術を活用できます。これは「ネイティブ コマンド キューイング」の略で、直訳すると「本来の順番に並べる」。データを読み込む 時に順番に読むのではなく、読みやすい場所からバラバラに読み込み、順番通りに並べ替えてコンピューターに送ってくれる機能で これがあるとバラバラのデータの読み込み(ランダムアクセス)が高速化します。

 電源を入れたまま HDD を着脱できる「ホットスワップ」にも対応します。ただ、AHCI には大きな欠点があります。 それは Windows XP( 2014.04.09 サポート終了) に対応していないこと。さらに古い CD / DVD ドライブや HDD は未対応である場合 が多く、それらを使っている状態で AHCI にすると不具合が出ることがあります。そのため Windows Vista や Windows 7 以降は AHCI に対応しているにも関わらず、初期設定ではオフになっていることが多いです。AHCI にしてもそれほど大きな速度アップに はならず、リスクの割に効果が少ないということで、使っていない人もいます。

 家電メーカーやビジネス用のパソコンの場合、オフになっている場合が多いようです。一方、専門 PC ショップのパソコンだと、 少しでも速度を上げるため、オンにして出荷している場合が多いです。自分で切り替えるのは BIOS やレジストリといった、やや難 しい部分の操作が必要なため、初心者は手を出さない方が無難でしょう。



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USB3.0とeSATAではどちらが早いか
 USBとeSATA(External SATA の略で外部接続用の SATS であるという意味)のデータ転送方式の違いについて。USB で接続し ているハードディスクや光学ドライブは、内蔵用の信号( SATA の信号)を外付け用の信号( USB の信号)に変換して接続してい るため、その処理に必要な時間だけ転送速度が低下してしまいます。

 eSATA は SATA の転送方式に準拠しているため、USB 接続のように、SATA の信号を外付け用の信号に変換するという作業を行 う必要がなく、外付けでも転送速度が速いという利点があるそうです。また、eSATA の最大データ転送速度は、理論値では 3Gbps (3072Mbps)と、USB3.0 の理論値 5Gbps をちょっと下回る模様。転送方式の変更という手間を挟まずにデータを転送できるとい うメリットがあるから、わざわざ外付け用の eSATA という規格があるようです!

 ベンチマークでは書き込み速度にて若干 USB3.0 よりも速いという、理論値とは逆の結果が出ました。結論をいうとUSB3.0 と 同等かそれ以上の転送速度が見込まれます。データ転送形式が同じで、信号変換作業が不要だからというのが、この結果につながっ たのではないかと思います。USB 2.0 などの端子より高速にデータの送受信が可能で、一時的に普及していましたが、USB と違っ て電気を送れなかった事と(よって外付け HDD には別に電源コードが必要になる)、より高速にデータを送受信できて手軽に扱え る USB 3.0 が普及したことによって、eSATA の需要は急速に減りつつある。

USB2.0 と USB3.0 の端子構造(端子のアサイン)




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SSDてなに
 SSD は「ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive)」の略です。直訳すると「固体型ドライブ」で、「シリコン・ディ スク」とも呼ばれます。2008 年から一般にも普及し始めた新世代のデータ保存用パーツです。パソコンのデータを保存するパーツ には、HDD と メモリ の2つがあります。このうち HDD は、読み書きに時間がかかりますが大きなデータを長期的に保存すること ができます。メモリ はデータを一時的に、少量しか保存できませんが、データのやり取りが高速です。しかし技術開発の末に、2GB や 4GB などの大容量のメモリが登場してきました。

 また電気が通ってなくてもデータを長時間保持しておける「フラッシュメモリ」というものが登場し、それを利用した「USB メモ リ」が普及、フロッピーディスクや CD に代わり、データを持ち運ぶ際に使われるようになりました。そうすると当然「メモリで HDD のようなデータ保存用パーツを作ってしまおう」という流れになり、こうして出来たのが新しい保存用パーツ「SSD」です。

 SSD は HDD のように中に円盤が入っていて回転している訳ではないので、データのやり取りが高速で、熱もあまり発生せず、音 も静かで、電力もあまり使わず、振動にも強くて、しかも軽いです。しかし新しい技術であることもあって値段が非常に高く、容量 あたりの値段が HDD の 10 倍近くします。また SSD に使われている「フラッシュメモリ」という部品には、データの書き込み回数 に限界があり、ずっと使っているといずれ必ず壊れてしまう問題があります。データの読み込みは非常に速いのですが、書き込みは それほどでもないという問題もあります。

 しかしパソコンの高速化に大きく影響し、例えば電源を入れた時に Windows が立ち上がる速度は SSD の方が明らかに速く、パ ソコンの動作速度はかなり向上します。また、最新型の Windows(Windows 7 以降)には、SSD をより効率よく使える技術が導 入されています。まだ保存量で HDD に及びませんが、その速度は魅力で、ノートパソコンではすでに一般化しています。デスクト ップパソコンでも、SSD と HDD を併用する人が増えており、今後も普及は進んで行くことでしょう。



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SSD の種類(SLC、MLC、TLC)
 SSD には主に2つの種類があります。「SLC」(シングル・レベル・セル)と、「MLC」(マルチ・レベル・セル)です。SSD の中にはデータを保存するスペース(セル)がたくさん用意されていますが、1つのセルに1ビット(1単位)の情報のみを書き込 むのが SLC、1つのセルに2ビット以上(2単位以上)の情報を書き込むのが MLC です。そのため SLC の方が容量は少ないのです が、高速で、耐久性が高く、消費電力も少なくてすみます。

 しかし MLC の方がデータをたくさん保存する事ができ、容量が大きくても価格が安くなります。よって SLC は高性能で高価格型 MLC は安価で容量重視型、と言えたのです。しかし SSD の最大のネックは保存量で、それがますます少なくなる SLC は普及しませ んでした。MLC の方が重宝されたため技術開発が進み、現在では MLC でも SLC に負けない速度が出るようになりつつあります。

 よって現在の SSD はほとんど MLC であり、SLC はごく一部の超高級品だけになっています。性能表に MLC と書かれていても、 それが普通なので、あまり気にする必要はないでしょう。なお、2015 年頃から「TLC」(トリプル・レベル・セル)の製品も登場 してきました。「MLC-3」や「3-bit MLC」と呼ばれることもありますが、どれも同じもので、1つのセルに3単位の情報を書き込 みます。もちろん SLC と MLC の関係と同じく、容量に対する価格を安くできる反面、耐久性や速度、消費電力などでMLC より劣 ります。しかし製品化が始まっていると言うことは、それらの問題を市販できるレベルまでクリアしたということでもあります。そ の普及により、SSD はさらに大容量になり、価格も下がっていくかもしれません。



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SSDの最大読み出し速度 / 最大書き込み速度
 HDDも製品ごとに「読み出し速度」と「書き込み速度」が違いますが、SSD は発展途上のパーツであるため、製品ごとの速度差 が顕著です。モノによっては2倍・3倍も違ったりするのですが、HDD のように「回転速度」や「プラッタ容量」などの速度の目 安になる項目がないので、商品だけ見ても性能が解りにくいのが実情です。そのためショップやメーカーの方で、その製品の「読み 込み速度」「書き込み速度」を測定した結果や、雑誌の計測情報などを独自に表記している場合が多いです。読み出し速度、書き込 み速度、共に単位は「MB/s」というもので表されます。

 例えば読み込みが「100 MB/s」と「200 MB/s」の2種類があれば、200 MB/s の方が2倍速いことになります。読み出し速度は 「Read(リード)」、書き込み速度は「Write(ライト)」とも呼ばれます。また、これらの速度にはファイルを順番に読み込んだ り大きなファイルを処理する時の「シーケンシャル速度(順次読込/書込)」と、小さなファイルをバラバラに読み書きする時の「ラ ンダムアクセス速度」の2種類があります。基本的に SSD は HDD よりランダムアクセス速度に優れています。普通、データは HDD や SSD の中にバラバラに書き込まれますから、ランダムアクセス速度の方が動作への影響が大きいです。よってランダムアク セスに強いSSD の方が、パソコンは速く動作します。測定結果は環境にもよりますし、速度の遅い製品がわざわざそれを明記してい る事もないので、確認は難しいのですがとりあえず、SSD は製品によって速度差が大きいことは知っておきましょう。

 なお、SSD の登場によりこれらの速度が注目された事と、測定ソフトの普及によって、最近は HDD でもその速度が明記される事 が多くなっています。最近は「IOPS」という単位が使われることもあります。これは1秒間の処理速度を表す単位で、「ランダム読 み出し70000 IOPS、ランダム書き込み 50000 IOPS」みたいな感じで、主にメーカー側が性能を表す単位として使用することが多 いです。一般化しているとは言えませんが、この単位自体は以前から存在しているものです。



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SSD 外部キャッシュの有無
 HDD には、キャッシュ(バッファ)と呼ばれるメモリ(データを一時的に保存しておく場所)がありました。HDD の読み書きが 忙しい時は一旦ここに未処理のデータを置いて、CPU が要求しているデータを優先して読み書きし、速度の向上を行っていました。 SSD の場合は処理が高速なため、このキャッシュ(バッファ)のない製品が多かったのですが、処理が忙しくなると一時的に動作が 止まってしまう「プチフリーズ(略してプチフリ)」という症状が起こることが後に判明しました。

 そのため現在はプチフリ対策として、SSD にもキャッシュが搭載されているものが多いです。これは「外部キャッシュ」と呼ばれ ます。ただ、改良によってキャッシュがなくてもプチフリしない製品もあって、その場合はコストを下げるため、今でもキャッシュ を搭載していない場合もあります。最近の製品はプチフリの心配はないと言いますが、外部キャッシュは他の用途にも使っている場 合が多いので、搭載しているのが一般的で、その容量は大きいほど良いと言えるでしょう。ただ SSD は一般的に、HDD ほど大容量 のキャッシュが必要な訳ではありません。



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速度低下とガベージコレクション(コントローラー)
 SSD は長く使っていると、あるタイミングで速度が大きく低下してしまう問題があります。 HDD や SSD などのデータ記録装置 は、まずは空いている部分にデータを書き込んでいきます。そして空いている部分がなくなると、HDD の場合は不要なデータをど んどん上書きしていくのですが、SSD はデータの「上書き」が出来ません。

 よってSSD は空いている部分がなくなったら、不必要なデータの削除作業を行います。この削除作業を「ガベージコレクション」 と言うのですが、この作業には相応に時間がかかります。従って、ガベージコレクションが行われる段階になると、SSD の動作速度 は低下してしまいます。では、どの段階でガベージコレクションが実行されるのか、それによってどのぐらい速度が低下するのかで すがそれは製品ごとにまちまちで、明確に決まっていません。

 一般にガベージコレクションが行われるタイミングは、SSD の容量が多いほど遅くなります。容量があるほど「空いている部分が なくなった」というケースの発生は遅らせられます。しかしいつ、どんな状況でガベージコレクションが行われるかは、その製品に 搭載されているソフトウェア(SSDコントローラー)によって違います。例えば、空いている時間にガベージコレクションを頻繁に 行って、出来るだけ速度低下を防いでいる SSD もあれば、空いている場所が少なくなるまでガベージコレクションを行わず、寿命 を延ばすのを優先している SSD もあります。

 何段階かに分けてガベージコレクションを行って大きな速度低下を防ぐ製品や、使用状況から今後の予測を行い、先読みしてガベ ージコレクションを実行する製品も存在します。どんな形が正解かは難しいところで、これは性能と言うより、製品やメーカーごと の特徴です。とりあえず、SSD は長く使っていると速度低下が発生する、と言うのは覚えておいた方が良いでしょう。ただし速度低 下が発生しても(一般的な)HDD よりは高速なので、あまり気にする必要はないかもしれません。また、この症状で低下するのは 書き込み速度のみで、読み込み速度には影響しません。



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mSATA、M.2、PCI Express M.2
 SATA(Serial ATA、シリアルATA)は、HDD や SSD などのデータ記録装置がパソコンとやり取りする規格、及びその取付部の 名称ですが、「mSATA」はもっと小型の製品を取り付けられるようにしたものです。「mini SATA」とも呼ばれます。SATA 自体、 すでに小さな取り付け口なのですが、HDD や SSD、CD ドライブなどをコードで繋げるようになっています。一方 mSATA は、小 型の SSD を直接ザクッと差し込むようになっています。主にノートパソコンなどで使われていて、2012 年頃に登場しました。

 「M.2」は 2014 年から普及し始めた mSATA の後継にあたります。「エムドットツー」という呼称ですが、「M2」や「エムツ ー」と呼ばれることもあります。mSATA よりもっと小型の取付部で、さらに小さな SSD を差し込めるようになっています。ノート パソコンやタブレットなどでの使用を想定したものです。

 そして「PCI Express M.2」は、様々な追加パーツを取り付けられる拡張スロット「PCI Express」に、M.2 の機能を追加したも のです。M.2 は接続部を大きくすることで、大量のデータを高速で送受信できる利点があり、SATA3 が最大で 6Gbps の速度なのに 対し、PCI Express M.2 はその6倍以上、理論上は 40 Gbps の速度まで出すことが出来ます。SSD は進歩が早く、2014 年には SATA3 でも送受信速度が追い付かなくなってきました。そのためより高速な SSD を作るために、より速いスロット(取り付け口) も求められたのです。

 PCI Express M.2 は、主にデスクトップパソコンで使用されています。ただ、PCI Express はスロットにパーツを直接差し込むも のであるため、その周囲が物理的に空いている必要があります。最近はスリムタイプのパソコンが増えていて、PCI Express スロッ トの回りにスペースがないパソコンも多く、そういう場合は取り付けられません。またビデオカード(グラフィックカード)が大型 化しているため、それが邪魔になって SSD を差し込めないケースもあります。SATA のようにコードで繋げられる場合、SSD をど こに置いても良いので、その辺は一長一短ですね。

 性能としては、mSATA や M.2 は大きさの規格なのであまり気にする必要はなく、PCI Express M.2 の SSD は高速で高性能と思 えば良いでしょう。もちろん PCI Express M.2 の SSD はお値段も張りますが。



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NVMe
 NVMe は「Non Volatile Memory Express」の略で、「Non Volatile Memory」とは「不揮発性メモリ」という意味。SSD や USB メモリに使われている「フラッシュメモリ」のことで、要するに「SSD とかの速いやつ」という意味です。SSD を対象にして 作られた、新しいデータを送受信する規格です。

 上の「PCI Express M.2」の項目で説明した通り、SSD の急激な進化により、SATA では速度が追い付かなくなりました。そもそ も SATA は HDD を対象としていた技術だったので、SATA3 まで改良して何とか間に合わせていましたが、とうとう限界に来てし まったのです。しかし理論上、もっと高速にデータのやり取りを行える「PCI Express スロット」に差し込める SSD が登場。ハー ド的にデータを高速にやり取りできる環境が整ったので、データを送受信するシステムも、SSD を基準にした新しいものにしようと いう考えが生まれます。

 こうして作れられた新規格が NVMe です。性能(速度)は製品にもよりますが、SATA3 の4倍以上、NVMe 非対応の PCI Express M.2 の SSD と比べても 1.5~2倍以上の速度を発揮します。技術が改良されていけば、さらにそれ以上の速度も出すこと も出来るでしょう。ただ、新しい技術であるため、それに対応したマザーボードでないと利用できません。2016 年時点ではまだ製 品も少なく、お値段もかなり高額、また発熱が高いという問題もあります。しかし現状の SATA のままでは性能が頭打ちになること は確かなので、多くのメーカーが対応を進めています。これから徐々に普及が進んでいくことでしょう。



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SSD eMMC(e.MMC、e-MMC)
 eMMC は「エンベデッド・マルチ・メディア・カード」の略で、「組込型の補助記憶カード」という意味です。昔、SD カードの 前身になった「MMC」というカードがありましたが、それを内蔵型にしたものです。正確な表記は「e.MMC」だったようですが、 現在はほぼ eMMC の表記が使われています。作られた経緯が SSD と違いますが、同じ「フラッシュメモリ」を使ったデータ記録装 置であることは共通しています。ただ、eMMC の方が小さく、機器側の対応が容易で、消費電力も少ないため、タブレットや小型ノ ートパソコン、カーナビやスマートフォンなど、多様な機器に使われています。

 反面、SSD よりもデータの送受信速度は遅めです。また、実際にはカードではなく、基板に直接取り付けられたフラッシュメモリ を使うための「内部システム」として活用されることが多いため、普通は交換することは出来ません。データの容量によってサイズ が異なるため、eMMC を使った機器はユーザーが容量を選ぶことも普通できません。しかし速度に関しては、技術の革新により初期 の SSD より高速になっています。性能としては、あまり気にする必要のない部分です。小型の SSD が使われてるんだ、ぐらいの認 識で良いでしょう。



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NAS
 特殊な外付け HDD として「NAS」というものが存在します。「Network Attached Storage(ネットワーク・アタッチ・ストレ ージ)」の略で、単にネットワークストレージとも呼ばれます。通称はそのまんま「ナス」です。これは簡単に言うと、ネット回線 を通して使う外付けハードディスクです。家に複数のパソコンがあって、それぞれが同じネット回線を利用している時、その回線に NAS も繋げておくと、それぞれのパソコンでその HDD のデータを共用することが出来ます。

 NAS の電源が入っていれば、外出先からインターネットを通じてその HDD にアクセスする事も可能です。かつて NAS は、LAN ケーブル(インターネット用のケーブル)で接続していました。しかしこれでは速度が出ないため、現在はルーターに USB 端子が あり、そこに外付け HDD を繋げて NAS とするのが一般的です。複数のパソコンを使っている人にはとても便利で、無線 LAN ルー ターがあるなら無線を通してのアクセスも出来ます。



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CPUクーラーに取り付けるグリスの適正量は
 可能な限り薄く、かつ全面にグリスが行き渡る分量が理想である。必要な量はほんのわずかだが、クーラーの圧力でグリスが延び る際に排出される量を見込んで多めに乗せておく。マッチ棒の頭くらいが適量だが、グリスの粘度や CPU クーラーの接触面積など によっても適正量は変わる。

 ものにもよるが、グリスの熱伝導率は、銅に比べると100分の1程度しかない。0.2mm の塗布厚だと、銅なら 20mm の板を挟ん だような損失になってしまう。CPU クーラーの接合面積を2cm四方、グリスの熱伝導率を 4W/m℃、厚さを 0.2mm、CPU の発熱 を 60W として計算すると、接合部分での温度差は 7.5℃ にもなる。これを 0,02mm にできれば、CPU 温度が計算上は 6.75℃ も 下がるため、グリスは可能な限り薄くしたい。ほとんどのグリスは熱が加わると柔らかくなるので、CPU が発熱している状態で強く 押し付けると薄く延びる。熱伝導率は低くても粘度の低いグリスの方が膜厚を薄くでき、結果的には効率が良くなることが多い。

 熱伝導率の高いグリスには、銅粉や銀粉などを含むものもある。導電性を持つ製品だと、塗りすぎるとショートの原因になるので 注意が必要だ。



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RAID(レイド)について

 「RAID(レイド)」とは、複数のハードディスクを同時に使いスピードアップやバックアップを行う技術の事です。HDD が複数 必要ですが、HDD の価格が下がったこともあって徐々に一般化しています。最近は、購入時に RAID を設定して貰えるパソコンシ ョップも増えてきました。RAIDには数種類ありますが、一般的に使われるのは下記の4つです。




 私も、Windows98以前の自作PCは全て「RAID」で組んでいました。必ず 何かしらの不具合が見られましたが、特に深刻というほどでもなく、その体 感速度の魅力を味わっていました。

 現在は RAID によって速度アップを図るぐらいなら、メモリ をたくさん 積むか、SSD を使えばかなり早く、なるので家庭用のパソコンで RAID が使 われる機会は少なくなっています。一応、SSD も RAID にすると速くなるの ですが、そこまでする人は普通いないと思います。しかし企業においては、 データのバックアップのため、現在も一般的に使用されています。



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電源ユニットで見かける「80Plus」とは
 しばらく前の電源ユニットにはなかった「80Plus」のロゴマークは、高効率を示すもののことである。デスクトップに搭載する 電源の効率を80以上にするための活動「プログラム」及び、その活動を行う団体のことで米国を拠点とする。電源の効率とは入力 された電力に対する出力電力への変換効率のことである。効率70%の電源だと30%が電源ユニットそのもので消費されて、大半 は熱となる。PC全体の消費電力は、この電源の消費電力も含んだものとなる。

 コスト優先のPC電源の世界では、同じ出力の電源なら多少効率は悪くても廉価に作れる製品が主流で、効率を上げる回路設計は 複雑かつ高価な部品を使うことになるため浸透しなかった。しかしPCが必要とする電力が増大すると、電源そのものの消費電力も 無視できなくなる。これまで電源に関する規格、仕様のうち達成するべき基準として示されていたのは主に安全と高調波規制に関す るものだった。

 そこで効率80%以上の電源を開発することを目標に掲げ、電源関連メーカーが協賛して「80Plus」が設立された。電源の効率 は負荷(電源が駆動する回路)によって変動するもので、消費電力が大きく変わるPCでは、広い負荷範囲で高い効率を実現するこ とが求められる。「80Plus」では出力負荷20~100%の範囲で80%以上の効率を持つPC用電源に対して認証を実施してお り、メーカーは認証済製品に「80Plus」のロゴを貼り付けることができる。




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1000Wの電源でブレーカーは落ちないか
 かつては大出力だった 500W や 600W も今ではローエンドかミドルクラス。800W、1000W、1200Wといった電源ユニットも ある。テレビなどの家電製品は、定格として仕様に書かれたW数と実際の消費電力がほぼ同じで、そのイメージが強ければこうした 疑問を持ってしまうかもしれない。

 しかし、PC の全体消費電力は搭載している電源ユニットの出力性能と無関係である。電源はシステムが必要とする分の電力しか 供給しないからである。例えば、「1000W電源」でも「300W電源」でも消費電力が 300W 以下のシステムであれば、どちらでも 動作するし、その消費電力は電源自身の消費電力の違いを除けば変わらない。

 PC はアイドル状態と高負荷状態では消費電力は大きく変わる。ミドルクラスの CPU やグラフィックスボードに HDD を 1~2 台 搭載した状態だとアイドル時で 100W 程度だが、負荷をかけると当然消費電力が増える。ただ、デスクトップ PC なら、ハイエンド 製品で固めても 600W を超えることはあまりない。



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メモリのデュアルチャネル
 デュアルチャネルとは、同じ規格・容量のメモリを 2 枚挿す( 2 枚 1 組)ことによりデータ処理を高速化する技術のことです
(理論上)。マザーボードのマニュアルには「メモリを2枚挿してデュアルチャネルで動作させたい時はメモリスロットの 1番目と 3 番目( 2 番目と 4 番目)に挿してください」と図解つきで記載されています。デュアルチャネルは同じメモリを 2 枚挿し、4 枚挿し が基本です。

デュアルチャネルとして動作させる条件
1. メモリのサイズが同じであること( 2GB × 2枚、4GB × 2枚など)
2. 同じメモリタイミングであること(説明するとややこしいので省略。同じメーカーの同じ容量のメモリなら問題なし)
3. メモリスロットを対称使用すること(1番目と3番目、2番目と4番目など。1番目と4番目に挿したらデュアルチャネルとして動作   しません)
上記の条件に適合しない場合、デュアルチャネルでは動作せずシングルチャネルとしてのみ動作します。

劇的に速度が変化するわけではない デュアルチャネルにしたところで劇的に速度が変化するわけではなく、速度が 2倍になることも ありません。ベンチマークテストを行えば、1枚挿しの時よりも多少良い結果が出る程度で、めちゃくちゃ早くなったとは体感は出 来ないでしょう。

同じメーカーのメモリで
 違うメーカーのメモリを組み合わせると相性問題が発生し、メモリが正しく動作しない可能性があります。同じメーカー・同じ規 格・同じ容量のメモリを使用するのが普通です。
違うメーカーのメモリと組み合わせても恐らく動くと思いますが保証はできません。

デュアルチャネルの組み合わせ
 デュアルチャネルにはいくつかの組み合わせがあります。Intel のマザーボードだと「Intel Flex Memory Technology」というもの があり、取り付けられているメモリの枚数によってどのように動作するかのパターンが複数用意されています。どのように動作させ るかは自分で設定する必要はなく、マザーボードが勝手に自動でやってくれます。
(1) 同じ規格・容量のメモリ 2枚( DDR3-1600 2GB X 2 )によるデュアルチャネル。これが一番メジャーです。

(2) 同じ規格・容量のメモリ 2枚( DDR3-1600 2GB X 2 )、同じ規格・違う容量のメモリ1枚( DDR3-1600 4GB )の合計 3枚
  によるデュアルチャネル。これでもちゃんと動作します。

(4) 同じ規格・容量のメモリ 2枚( DDR3-1600 2GB X 2 )、同じ規格・違う容量のメモリ 2枚( DDR3-1600 4GB X 2 )による
  デュアルチャネル。合計 12GB として動作します。

(5) こちらは少し特殊で、2 つのメモリでデュアルチャネルとシングルチャネル両方の動作を行います。
  まず、スロット1 ( DIMM1 )に搭載されている DDR3-1600 2GB のメモリと、スロット2 ( DIMM2 )に搭載されている
  DDR3-1600 4GB のメモリのうち 2GB がデュアルチャネルとして動作し、残りの 2GB はシングルチャネルとして動作します

動作クロックの違うメモリを組み合わせた場合
 動作クロックの違うメモリを組み合わせてデュアルチャネルをしようとすると、動作クロックが低い方(性能が低い)のクロックに 合わせてメモリを動作させます。たとえば、DDR3-1600 4GB のメモリと DDR3-1333 4GB のメモリを挿してデュアルチャネルで 動作させようとすると、DDR3-1600 のメモリが自動的に DDR3-1333 に変化し、DDR3-1333 + DDR3-1333 のデュアルチャネ ルで動作します。こちらもベンチマークソフトで測定すれば変化があるでしょうが、体感は出来ないでしょう。



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代表的なモニター(ディスプレイ)接続端子





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代表的なビデオ接続端子




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I/Oパネル外観




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BIOS設定を変更して起動しなくなったら
 「CMOS」は、BIOS の設定情報が保存されているマザーボード上のメモリ領域のことを指す、自作 PC 業界の通称である。PC の 電源を切っても設定情報はバックアップ用バッテリー(ボタン電池)により保持されている。「CMOSをクリアする」という行為は BIOS の情報を強制的に消去して設定を初期化することを意味する。BIOS 設定を変更して起動しなくなったり、動作が不安低になっ たときにこの作業が必要になる。CMOS クリアの手順は簡単である。

 大抵のマザーボードには CMOS クリア用のジャンパーが用意されている。まず電源コードを抜き、ジャンパーピンを適切な位置へ 押す。これでクリアされる。その後、ジャンパーピンを元の位置に戻して完了。電源を押して再起動したあとは、初期化された設定 でマシンが起動する。

 ジャンパーピンを押しておく時間については諸説あるが、ASUSTek は2~3秒、GIGABYTE が10秒程度、MSI は10~30秒 と説明している。実際のところは2~3秒も押しておけば十分のようである。また、まれに CMOS クリア用のジャンパーが無かった り、ジャンパー押し替えで設定が消えない時がある。その場合は、バックアップ電池を取り去ってみるとよい。


CPUには寿命がある
 CPU には寿命がある。仕様の範囲で普通に使っていても、動かし続ければいつかは壊れる。では、オーバークロック時にはどうい う現象が起きるのだろうか。CPU 内部のトランジスタの構造ではゲートに電圧を加えると、ソースとドレインの間で電流が流れたり 止まったりする。その変化に必要な時間を「スイッチング時間」という。

 この時間は構造プロセスや材料など製造段階で大枠が決まると考えてよく、スイッチング時間と回路の構成により CPU の限界動 作周波数が決まる。動作周波数を高めるには、スイッチング時間を短くする(トランジスタの速度を上げる)必要がある。一般論と して、トランジスタの速度は温度と関係があり、温度が高いほど速度が上がる傾向がある。電圧も高いほどスッチング時間が短くな る。 ただ、いずれも高過ぎるとトランジスタが破壊されてしまう。通常は、この温度や電圧に関してマージンを持たせた設計になっ ているので、マージンを削れば高速で動作するようになる。これがオーバークロックだ。限界を超えなければ持つかといえばそう単 純ではない。限界の手前でも内部構造が疲弊してゆき、断線やショート、膨張による構造の破壊などで故障してしまう。要するに無 理に使うと早く内部が傷んでしまうわけである。



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メモリのDDRとは
 まず DDR とはなんぞやということですが、略語として DDR は DDR-SDRAM の略で、さらに訳すと Double Data Rate(ここに 数字が入る) Synchronous Dynamic Random Access Memory となります。つまり、DDR3 と DDR4 は Double-Data-Rate3か Double-Data-Rate4ということになり、DDR とは SDRAM の規格のひとつになります。

 DRAM と呼ばれるこの素子は、パソコンの一時的な記憶装置として使われており、SDカード等のように長期保存ではなく、電源 供給されている間だけ情報を記憶し、電源供給がなくなると記憶は消去され、PC の一時的作業記憶の用途に用いられています。こ のメモリが大きいと、一事的な作業の記憶場所が増えるわけで、パソコンの動作が速くなったり、また同時に行える作業量が増加し てもパソコンがフリーズし難くなります。DDR3 と DDR4 のメモリは差し込むピンの数が違います。DDR3 が240ピン、DDR4 が 288 ピンと違い、また、構造的にも切り欠き位置が違いますのでDDR4に変えたいからといって DDR4 だけ購入してきても装着で きません。装着する場合はマザーボードから変更する必要があります。マザーボードによって使える CPU、メモリが決まりますので 自作の場合はこれらのことを踏まえてパーツ選びをしてください。



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メモリの容量はどれぐらいあればよいか
 DDR3 のメモリにも性能差がありますので一概には言えませんが、DDR4 の方が処理速度が上がっています。DDR3 の古い型番か ら考えればおおよそ2倍ほど、一番新しいものから考えるとおおよそ 1.2 倍程度の速度差があります。単純に作業速度が速くなるの で、快適さが増加するようになります。現在 Windows10 で DDR3 の 8GB を使っていますが、はっきりいって遅いです。最低でも 16GB は欲しいところです。余談になりますが、もしもメモリの増設が困難な場合は OS をインストールするストレージを SSD に 換装することをお勧めします。格段に早くなります。



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