ミス・ビードル号
 CHicK-2000は、主翼にストレススキン構造(注1)を採用した画期的な超軽量・超高剛性・低必要パワーの女性用人力飛行機である。主翼に採用したストレススキン構造は、世界の人力飛行機で男女を問わず2機目に当たり、我が国では、初めての飛行に成功した。アスペクト比43.7の主翼は、我が国一の高アスペクト比を誇り、飛行に必要な最小必要パワー160Wは、世界最小である。

プロジェクトチーム アクティブギャルズ(注2)によって製作された。

今回の機体CHicK -2000は、「かかみがはら航空宇宙博物館」に展示されているHYPER- CHicK “KoToNo Limited”に続く2番機にあたる。

注1:ストレススキン構造
骨組みと面材を一体化させることにより、全体の強度を高めようとする構造

注2:プロジェクトチーム アクティブギャルズ
1988年結成、‘89年の「第13回鳥人間コンテスト選手権大会」の総合優勝(パイロット:宮崎祥代)に始まる。’92年にFAI I-Cクラスで、我が国初の女性の人力飛行記録(直線飛行距離と滞空時間、パイロット:堀琴乃)を樹立した。‘94年にはアメリカはシアトルの「MUSEUM OF FLIGHT」でアメリカ航空宇宙学会と共催された「国際人力飛行シンポジュウム」をはじめ、ホームページを通じて活動報告や開発技術の情報を公開している。 

CHicK -2000 テクニカルデーター     パイロット:堀 琴乃

翼  長

26.6m

全  長

7.12m

全  高

3.04m

主翼面積

16.2sq.m

アスペクト比

43.7

プロペラ

2.85m  dia.

機体重量

31.0kg

全備重量

75.0kg

翼面荷重

46.3 N/sq.m

失速速度

7.2m/s

最小必要パワー

160w @8.0 m/s

最良滑空比

1:48

翼  型

Wortman FX76 MP-160〜 DAE-21〜 DAE-31〜 DAE-51

前ページに戻る インデックス